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受精障害(受精できない、分割が進まない)
卵子も精子も異常無さそうなのに、いざ体外受精を行っても全く受精しない。または分割が進まない、胚盤胞までいかず戻せないという事があります。
受精障害の原因としては、卵子に問題がある場合・精子に問題がある場合や両方に問題がある場合があります。
1.卵子の一番外側の殻の部分に透明帯があります。静止は透明帯を通過
して卵子に向かいますが、その段階で透明帯が固かったり、透明帯に
精子がくっつかない、通過できないため受精できない。
2.精子が透明帯を通過しても、精子が卵子をうまく活性化できなくて受精
できない。
3.卵子が未熟の為精子が卵子に入っても反応せず受精できない。
4.活性酸素やストレス、生活環境など様々な原因で、卵細胞の質の低下が
おこり受精できない。
西洋医学では、1の場合は顕微授精を行います。しかし、1〜3の卵子・精子の改善は難しいと言われます。また、4に関しては、日常生活の見直しを含め、努力が必要です。
最近、病院でも女性には当帰芍薬散・桂枝茯苓丸・温経湯。男性には補中益気湯・八味地黄丸など漢方薬も使われるようになりました。
しかし、漢方薬は体質に応じて処方を決めますので、オーダーメイドの要素があります。きちっと体質に合ったものを服用される事をお勧めします。

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受精障害と漢方
卵子と精子の質を上げる事(卵子や受精卵改善参照)も大切ですが、それだけでは受精できない場合があります。
4が原因の一つである場合、活性酸素には強力な酸化作用があり、激しい運動や強いストレスを感じたりすると、活性酸素量が一気に増えて、防御システムの処理をオーバーし、細胞本来の働きも果たせなくなり、パフォーマンスが落ちます。卵子も精子も活性酸素が多くなると、働きが落ちてしまい受精障害が起きやすくなります。
ストレス以外に活性酸素を発生する原因として紫外線、放射能、農薬、洗剤、食品添加物、喫煙、排気ガスなどがあります。偏った食生活も血流障害因子となります。
日ごろから、抗酸化剤の緑黄色野菜を摂取することは、腸内環境を整備して、活性酸素の消去に役立ちます。
ストレスの緩和には、代表的なものにアロマがあります。香り成分は、鼻腔の奥にある嗅細胞を刺激し、その刺激が脳の神経細胞に伝わる事で脳の機能を
高めます。
漢方薬の匂いは、アロマと同じ効果があります。ですから漢方薬は神経細胞を活性し、脳から出るホルモンに影響を与えます。

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診断と処方例
夫40歳、妻38歳、体外受精(顕微授精含む)10回
【症状】
・何度体外受精(顕微授精)しても受精できない。ご主人様の男性不妊(精子数・運動率低い)、奥様は卵子はとれるが分割がしにくい。
・ご主人様は疲れ気味で仕事のストレス、帰宅時間が遅いため寝不足。過労やストレスで津液不足があり、腎を強化して生殖器を活性する。
【処方】
東洋医学の腎とは、精子の状態や陰茎の勃起のしくみなど、生殖性機能を調節します
・処方は海馬補腎丸+冬虫夏草。
・半年後にやる気が出てきて精子数・運動率がアップする。
・奥様は神経質でイライラしやすく、耳鳴り、めまい、便秘がひどい。生理は順調で排卵もしているので、まず便通を良くして腸内環境を整え、活性酸素が出来にくい体づくりと卵胞の質を上げる、この2点から始める。
加味逍遥散+折衝飲+調胃承気湯+サプリで便通をつけて、今までの老廃物を取り除く。8ヶ月後はじめて胚盤胞まで分割、受精卵を戻し妊娠。
精子の状態が良くなった事と、卵子の受け入れ状態が活性化した事で、受精卵が分割しやすくなった例です。
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痛みや出血等、明らかな症状があっても、なかなか医療機関を受診しない人がいます。特に10代の女性は産婦人科に行くことに対する羞恥心が強いほか、月経や性に関する悩み事を恥ずかしく思いがちです。
また、高齢の女性では、医療機関に行くと、痛いことをされるのではないか、悪い病気だったらどうしよう・・・などといった心配もあることでしょう。そのため出血などで下着を汚しても家族に隠す人が少なくありません。その結果、重大な病気の発見が遅れて手遅れになることもしばしばあります。
女性特有の症状も、女性同士なら話していただけるのではないかと思います。些細な事でも、気になることがありましたら、まずはメール又はお電話にて、ご相談ください。
メールアドレス kyoko@kyofuku.co.jp
健康相談電話 052-861-5518
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